特定行為研修とはどんな制度か
特定行為研修は、医師の判断を待たずに手順書に基づいて一定の診療の補助を行う看護師を養成する、厚生労働省の研修制度です。求人で「特定行為研修修了者歓迎」と書かれるようになり、転職時に話題になることが増えています。
特定行為とは
厚生労働省は、特定行為を「診療の補助であり、看護師が手順書により行う場合には、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる」行為と説明し、38行為を定めています。各行為の説明では「医師の指示の下、手順書により」行うことが前提になっています。
研修を修了したからといって、どの職場でも特定行為を行えるわけではありません。実際に行うには、勤務先で医師が作成する手順書などの体制が必要です。
研修の構成
| 科目 | 内容(厚生労働省の説明) |
|---|---|
| 共通科目 | すべての特定行為区分に共通する、実践的な理解力・思考力・判断力と高度な知識・技能の向上を図る研修 |
| 区分別科目 | 特定行為区分ごとに異なる知識・技能の向上を図る研修。実習には患者に対する実技を含む |
研修は指定研修機関で行われます。講義・演習は大学の通信教育の方法で行うことも認められており、指定研修機関は一定の能力を有すると認める看護師について区分別科目の一部を免除できる、とされています。
認定看護師B課程との関係
日本看護協会の認定看護師教育のうちB課程は、特定行為研修を組み込んだ課程です。認定看護師と特定行為研修の両方を視野に入れる場合は、認定看護師・専門看護師の解説もあわせて確認してください。
転職で確認したいこと
- 研修修了者が特定行為を実施する体制(手順書の整備、実施している区分)があるか
- 研修受講の支援(費用・勤務扱い・受講期間中の勤務調整)
- 支援を受けた場合の勤務継続条件と、途中退職時の扱い
- 修了後の配置(病棟、訪問看護、外来など)と手当の有無
求人票の「歓迎」「支援あり」の表現は幅があります。具体的な中身は面接で確認し、内定時は書面で受け取りましょう。
相談先・申込先の選び方
指定研修機関の一覧や制度の詳細、Q&Aは厚生労働省の「特定行為に係る看護師の研修制度」のページから確認できます。受講の可否や区分の選び方は、勤務先の看護部や指定研修機関に問い合わせるのが確実です。研修支援を条件に転職先を探す場合は、紹介会社やナースセンターを通しても最終的な条件は雇用主との書面で確認します。
出典・参照した公的情報
- 厚生労働省「特定行為に係る看護師の研修制度」(確認日:2026-10-12)
- 厚生労働省「特定行為とは」(確認日:2026-10-12)
- 厚生労働省「特定行為研修とは」(確認日:2026-10-12)
- 日本看護協会「認定看護師」(確認日:2026-10-12)
条件を並べると、次に確かめることが見えてくるね。